マインドを変えろ!「大富豪インド人のビリオネア思考」書評
「大富豪インド人のビリオネア思考」という本を読んだのでご紹介します。この本は時給70万円の実業家として知られているサチン・チョードリー氏が、海外で活躍するインドの大富豪である印僑大富豪の教えであるジュガールについて記したもの。
「大富豪インド人のビリオネア思考」では、お金持ちになるコツや満足いく人生を送るためのコツを惜しげもなく披露しています。読んでみて参考になる箇所が数多くあったので、備忘録も兼ねて書評を載せます。
「大富豪インド人のビリオネア思考」を読もうと思った理由
まず、書評の前に、どうしてこの本を読もうと思ったのか書いていきます。直接的なきっかけは、世界的に有名な投資家であるジム・ロジャーズ氏とサチン・チョードリー氏のインタビュー記事を読んだことです。
ジム・ロジャーズ氏については以前から評判を知っていたのですが、サチン・チョードリー氏については恥ずかしながらこの記事で初めて知りました。それで興味を持ってサチン・チョードリー氏についていろいろ調べてみたのですが、ゼロから時給70万円になるまでのサクセスストーリーと、シンプルで軽快なトーク力に魅力を感じ、もっと彼のことを知りたいと思うようになりました。
また、彼がよく言っているインドのジュガールという考え方にも興味が惹かれました。日本だとあまり聞かない言葉ですよね?私も聞いたことがありませんでした。しかし、サチン・チョードリー氏はこのジュガールの教えをヒントにビジネスで大成功を収めている。自分も一応投資をやっているので、何か参考になることがあれば…と思い、評判の良いサチン・チョードリー氏の著作を読むことにしたというわけです。
「大富豪インド人のビリオネア思考」はどんな本なのか
「大富豪インド人のビリオネア思考」は、日本初のジュガールの解説書です。ジュガールとは何か?って思いますよね。
どうやらこの言葉を一言で表す日本語は存在しないみたいなんです。英語で仁とか徳を説明しろと言われても困ってしまいますよね。それと似たようなものです。
そこでサチン・チョードリー氏は、この本の中で、ジュガールを次の7つに分解して、我々日本人でも理解できるようにかみくだいて説明してくれています。
・少ない力で多くのものを得る
・自分の枠を超えた発想で考え、行動する
・やわらか頭で考えてピンチをチャンスにする
・シンプルに考える
・決してあきらめない
・自分を抑えつけない
・セルフ・エフィカシー(自己効力感)を大事に育てていく
海外では最初の4つをジュガールとして説明するらしいのですが、日本人がジュガールを理解するためには、後半の3つも重要であると書いてありました。項目を見ただけで大事そうな気がしますよね。
これら7つのカギについて、エピソードを交えてわかりやすく説明しています。哲学とかわからないしビジネス書もあまり読んでこなかった…という人でも大丈夫です。すらすら読めると評判です。
また、ジュガールをビジネスでどう活かすのか、これからどのように過ごせばいいのか、ジュガールが日本に幸福をもたらすなど、内容は多岐に渡ります。一気にジュガールについて詳しくなれるのがこの本だと言っていいでしょう。
「大富豪インド人のビリオネア思考」を読んでの感想
サチン・チョードリー氏は、来日当時、いわゆるブラック企業の営業マンだったとのこと。毎日仕事をこなすことに追われ、上司にはいじめられ、客には相手にされない日々…貯金も底をつきまさにどん底の日々だったらしいです。
それが印僑大富豪と出会い、ジュガールの教えによって今や世界で活躍する時給70万円の実業家になったのですから、とても夢があります。普通、ブラック企業の営業マンがそんな大成功を収めるだなんて思わないですよね?毎日必死に生きるだけで、そのまま年をとっていくんだろうなって思ってしまいます。実際に当時のサチン・チョードリー氏のような境遇の人は多いでしょう。
そのような人は、ジュガールの7つのカギを守っていないような気がしませんか?現状を諦め、自分の限界をつくり、自分を抑えて精神をすり減らして働くだけの毎日…逆に言えば、ジュガールの教えを守ることができれば、働くだけの毎日から脱することができるわけです。
サチン・チョードリー氏は、それを実際にやってのけた成功例ということになります。最初から成功している人の言葉よりも、自分達と一緒か、それ以上に苦しい状態から成功した人の言葉は重みがありますし、リアリティがあります。
より身近に感じますし、自分も成功する可能性があるんだと思うことができるので、夢があります。前向きな気持ちになることができますね。
この本では、インドの成功哲学であるジュガールについて深く知ることができて、とても参考になりました。全然怪しい宗教的なところはなく、どっちかというと自己啓発系の内容に近い感じ。そういう本をたくさん読んでいる人にとっては、既に知っていることもいくつかあるかもしれませんね。多くの大富豪はジュガールの教えを実践していると書いてあったので。
エピソードもおもしろいものばかりで、読書のやる気を引き出してくれるのもありがたかったです。3人の王子の話はなるほどなあって思いました。常識にとらわれないことの大切さを感じましたね。
「大富豪インド人のビリオネア思考」はマインドを変える!
今までの自分に足りなかったのは、成功するためのマインドだったと知ることができました。かつてのサチン・チョードリー氏のように苦しい日々を過ごしているわけではありませんが、自分に限界を定めているきらいがあって、自分はこんなもんだよ、これで悪くないんだと言い聞かせているようなところがありました。
まさにジュガールとは正反対、典型的な日本人の発想をしていたんだということを思い知りましたね。大きな失敗をしないかもしれないが、成功することもない、気づかないうちにどんどん損を重ねていく…そんな生き方をしていたんだと発見できたのは大きな収穫です。
今回「大富豪インド人のビリオネア思考」を読んで、自分のマインドにイノベーションが起きたような気がします。エネルギーが体の内から沸いて出ているような感覚があって、やる気になっている自分がいます。
この本にはどうやったらもっとお金を稼いで、増やしていくことができるのかということについてのヒントが満載です。ジュガールの教えを元にして、具体的にどう行動すればいいのか?ということについても書いてあり、とても参考になりました。
中には、相手の迷惑を考えて迷うくらいなら飛び込む、値切り交渉を積極的に行って交渉慣れするというように、「ええ?」と思ってしまうようなものもあります。しかし、それだけにインパクトがあり、自分のマインドを変えるきっかけになりました。
自分はこうしよう、これからこういうことをしようというビジョンが明確に見えるようになったのは、自分の中で大きな変化であると言うことができます。
言ってしまえば興味本位で本書を読んだわけなのですが、今では自分にとってバイブル的な存在の本ですね。読んで良かったです。何か人生で行き詰るようなことがあるときは、この本を読んで今の気持ちを思い出すようにしたいです。
おわりに
「大富豪インド人のビリオネア思考」は評判通りのわかりやすいいい本でした。ジュガールについて深く知ることができて、これからの生き方に活かすことができると思います。
サチン・チョードリー氏は他にも数冊著作があるので、他の本も読んでみたいですね。この本との比較も行って、ジュガールの知識についてアップデートしたいです。
自分を変えたいけどうまくいかないという人は、一度「大富豪インド人のビリオネア思考」を読んでみてください。何かしら得られるものがありますよ。